あの世の入り口、ここヨ!
でも一体どうやって戻るのか?
それがこの井戸からなのだ(*^_^*)
この小野篁さん、とても面白い人物だ。あの小野妹子の孫であり、絶世の美女・小野小町の祖父。学者であり歌人でもあった彼は、身長188㎝もあるイケメン。しかも弓や馬術にも優れた文武両道のすごい男。しかも神通力の使い手。
しかし何故かすぐ許されて、その後高級官僚に登りつめる。しかし反骨精神が強く朝廷を批判したり、かなりな奇行も多く『野狂』と呼ばれる。…というのが彼の昼の顔。
で、夜は何をしていたか⁇
実は先ほどの井戸を通って夜毎夜毎地獄に通い、閻魔大王のもとで裁判の補佐をする冥界の役人だったのだ。えっ⁉︎ ほんま⁉︎
昼間は公務員、夜は地獄でバイト。身体が持たないっス…て事にならなかったのか?
すごい迫力のすごい表情。
彼の着物の袖がふわりっと広がっているのは、彼が井戸から地獄に降りている時の姿を描いているからとの事。
夜のバイトを終えた篁は、朝になると化野(あだしの)の副生寺の井戸や千本閻魔堂の井戸から地上に戻ってきたらしい。
六道珍皇寺では8月7日〜10日まで、お盆の精霊迎え『六道さん』を実施中です。
この期間だけの特別な色の御朱印もいただけるようですよ。
ご本尊は美しい薬師如来座像様。
以前、娘と訪れた際、井戸を覗き込んだ娘が『あぁっっっ⁉︎』と叫びました。
あの時、娘の眼にどんな地獄絵が映ったのか…⁉︎ それは未だ謎に包まれたまま(^^;;