制多迦童子はノッポじゃない
またまた浄瑠璃寺の仏様を…。
このブログでは、ついつい見逃してしまいそうになる仏様を中心に取り上げていこう… と先ほど決めましたのでm(_ _)m
前回は矜羯羅童子だったので、その相方の制多迦童子(せいたかどうじ)です。
優しく可愛い矜羯羅童子と違い、少しいたずらっぽい表情。全身を紅蓮華(ぐれんげ)とよばれる赤色で染め、金剛棒を持った〝悪性の者〟と説かれています。
これは不動明王の真の心を理解しない衆生に対しての忿怒の気持ちの表れらしいです。その上非常に聡明で理知的。
矜羯羅童子にしても、この制多迦童子にしても
15歳くらいの童子なので、まだまだあどけない表情ですね。
で、制多迦童子だから背高ノッポかというとそんな事ありません。(当たり前ですね。すみませんm(_ _)m)
矜羯羅童子と全く同じ大きさです。
不動明王三尊像の三体のお顔(特に目の高さ)を結ぶと、見事な三角形になります。これは「三尊仏」という“智”と“情”を表現した祀り方だそうです。
京都・峯定寺様の不動明王三尊像にしても、見事な三角形を結びます。
こちらの矜羯羅童子と制多迦童子は、15歳の子供らしくとても可愛いですよね。